先日、訪問ケアをさせていただきました。
ご主人はガン末期９1歳　奥様は89歳。

私が考える在宅美容ケアは利用者さんだけではなく、在宅で介護する家族の方、また職業として高齢者のケアに携わる専門職さんも含めたケアする人のケア。
通常の美容技術に加え「リラクゼーション」を組み込み「癒し」の観点も取り入れ、援助的コミュニケーションをとることによってさまざまな負担があったとしても肯定的な側面をもたらしてくれると考えております。

奥様のカラー放置時間に一緒に２階へ上がってご主人の髪を整え、奥様も髪をきれいにしていると報告すると嬉しそうにしていました。
最後にキレイになった奥様とご主人の元へいき「奥様よくなりましたか？」と聞いたらご主人「キレイなったなぁ」とおっしゃってくださいました。奥様はとても照れ臭そうに「そうでしょう」とそこにはうっすらと涙が、ご主人は「ありがとう」と言ってくれましたが私は奥様へも向けた感謝の気持ちだったと確信しました。1階におり奥様から何度も「こんな幸せなことあっていいのかしら」とお礼を言われ「人の役に立って、喜んでもらえること」はやはり幸せを感じる瞬間です。

これからの時代は益々、「地域コミュニティ」に象徴される「共生社会づくり」が大きなテーマです。コミュニティで大切になるポイントは根底にある理念やコンセプト。これらが行動の原動力なり価値を作り上げていくのではないでしょうか。連携をとらせていただいている先生、スタッフの皆様ありがとうございます。